「えっ・・・」 三谷君は何の変哲もない生垣の手前に自転車をとめると、そのまま道をそれて木や草が密集している茂みの中に入って行った。 「ちょっと!そっちに行くの?」 奈緒は三谷君を見失いそうになって慌てて追いかける。 ドンッッ 「いたっ」 「いてっ」 思ったよりも奥は狭いらしく、三谷君にぶつかってしまった。 「ご、ごめんっ・・・」 「着いたよ。」