練習終了後、
先程笑ったことに文句を言ってやろうと思い、隆司の隣に座る。
隣に座るのはひどく久しぶりな感じがした。
と、不意にミルクティーを差し出す隆司。
奈緒はさっきまでの勢いを砕かれてしまった。
「さ、さっき笑ったでしょ。」
不機嫌なフリをして受け取るけれど、顔が緩むのを隠せない。
「いや、ありがとうって思って。」
「え・・・?」
「理由も説明しない俺を信じてくれるんだろ?」
「・・・うん。
だから、いつか話してね」
「頼もしいな、奈緒は。」
隆司はいつものように涼しげに笑っている。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…