アパートの怪談を上り、二階の部屋へ向かった。



ドアの前で立ち止まり、バッグから鍵を取り出す。



鍵を開け、中に入る。



こんな格安アパートでも、アレンジ次第で好みの部屋になるものだ。



別に、お風呂やトイレが共同という訳でもない。



入居するときにこの部屋だけが、他の部屋よりも家賃が安かったということだ。


少し気にとまったけれど、安さに惹かれ、数日住んでみることにした。



住んで一週間が経ったけれど、特におかしなことは起こらなかった。