そう言って放送は終わった。

放送が終わった瞬間

後ろから耳が痛くなるような

喚声が上がり2人は驚いて振り替えった。

喚声が挙がった方を見ると

現在の[桜美組]が門をくぐり、

入ってきているところだった。

「麗香様〜!!きゃー!!!」

一番先頭にいる麗香と呼ばれた

金の髪を高く挙げて巻き、

七色の扇子を片手にしている女子
は、にこりと微笑みながら

その喚声に応え、手を振る。

その後ろに続く桜美組

と思われる3人も

生徒達に囲まれていた。

「すごい人達だな。まるでアイドルだ。」

稟は苦笑いをして呟いた。

「あぁ、あれが桜美組の長、

つまり生徒会長の雅 麗香だ。

その後ろの眼鏡が滝沢 悠。

副生徒会長。

で、その後ろの2人が

書記の植原 結羽と

会計の神谷 洋介だ。

4人ともルックス、

学力はもちろん、

育ちも相当良いと聞いている。」

隣にいた玲が指を指しながら

稟に説明し、教える。