「いったぁー……」
「保健室行きだな」
椅子から降りることのできないくらいふらふらなくせに何が「大丈夫」だ。
「…次もまだまだ仕事あるし…無理」
「俺がやっとく」
「…は?」
体育会までもうすぐなのに、ケガでもされたら困る。
こいつの分まで走るのなんてぜってぇ御免だ。
「柊也も保健室……行ったほうがいいんじゃ…ない?」
「どういう意味だよ」
静音は「さぁ…」と軽く笑うと、立ち上がり、ふらふらとドアの方へと向かって行った。
「そこの紙に書いてあるから…仕事」
「ふーん。…保健室行くまでにケガすんなよ」
「今日の柊也は……本当、気持ち悪い…。そんな事言うなら保健室まで…ついてきてくれれば…いいじゃん……」
「それは嫌だ」
保健の奴は大っ嫌い。
すっげぇ香水臭いし、化粧厚いし、ベタベタしてきてうざいし、訳が分かんねぇ。
女の中でもっとも嫌いなタイプ。
一生、保健室なんざ行きたくねぇ。

