部室に戻ると、柊也の姿はない。

まさか連絡もなしに帰ったの?

留守番頼んだのに。


「静音せんぱーい。なんか宮井が置き手紙してますけど」

「え?柚希ちゃんが?」


柚希ちゃんも来てくれてたんだ。

柊也だけじゃなくて、柚希ちゃんにも連絡しとくべきだったかも。


「んーっと?先輩へ…」


いっちー先輩と依頼を受けることになりました。

今回は、私といっちー先輩で依頼をこなしてみせます!お任せください!

柚希より

…え。


「あの2人で依頼やるって大丈夫なんですかね…」

「う、うーん…」

「柊也先輩はやる気がないだろうし、宮井は逆にやる気ありすぎて空回りません?」

「う、うーん…」


確かに心配だ。

でも、「お任せください!」と太字にされ、凄く強調されている。

明日会えたら話を聞いて、任せられそうだったら任せてみようかな…。