悠くんは鞄へと紙をしまう。


「まぁ、今日みたいにサッカー部が休みの時とか昼休みぐらいしか手伝えませんけど」

「全然問題ない!悠くんありがとう!!」

「あはは、喜んでもらえるとは。どういたしまして」


数ヶ月前まで私1人でやっていた部活が4人にもなるなんて…

1年生の頃の私は全く想像もしていなかった。

それにしても柊也は来るの遅いな。

もしや、また勝手に帰ったんじゃ…

コンコンッとノックされるドア。


「はーい」

「失礼します…。浅井静音さんっているかな?」


次に部室に来たのは、柊也ではなかった。

どうやら私に用がある人みたい。

それにしても身長が高くてスラッとしている人だなぁ。


「えっと、私が浅井静音ですけど…何か?」

「中西…えっと、中西大貴に相談するならここって聞いて来たんだけど…」


中西くんの知り合いで、依頼者のようだ。

依頼者用のソファへと案内し、私はその前に座る。

悠くんもすぐに私の隣に座った。