私は勢いよく立ち上がる。 指の隙間から出口を見つけた。 よし、ドアは開きっぱなしだ。 出口に向かって走ろう。 『静音!?』 『静音ちゃんどうしたのー?』 『静音ー!!仁だけはっ仁だけはやめとけー!!悪魔だぞ騙されるなー!!』 『誰が悪魔だ、こら』 ごちゃごちゃ4人は何か言っていたが、振り返らない。 無視! 私はそのまま部屋まで走って戻った。