柚希ちゃんは何かを思い出したのか、身体を起こし、鞄の中から1枚の紙を取り出した。
そして、私の隣まで来ると、四つ折にされた紙を私に差し出す。
「先輩が良かったら、なんですけど…。掛け持ちになるので毎日来るのは無理ですが」
「えっ本当に…!?」
差し出された紙には「入部届け」と書かれており、柚希ちゃんの名前と判子も押してある。
どうやら柚希ちゃんは写真部にも所属しているらしく、毎日来れないのは申し訳ない様子。
だけど、そんなの関係ない。
答えはただ1つだけ。
「勿論、歓迎するよ!」
「良かった!これからもよろしくお願いしますね♪」
「うん、有難う柚希ちゃん。よろしくね!」
「いえいえ、此方こそ有難うございます。ではさっそく出して来ます!」
柚希ちゃんは鞄へとまた紙を入れると、足早に部室を出て行った。
まさか柚希ちゃんが入ってくれるなんて…
いや、柚希ちゃんじゃなくても誰かがまた入ってくれるなんて思いもしなかった。

