皆は一度家に帰ると、いつも通り学校へと登校した。
柊也達はとても眠そうで若干不機嫌だ。
私はというと寝ていた為、そんなに眠くはない。
放課後になるやいなや、柚希ちゃんは部室へと逃げ込んできた。
「せんぱーい!!助けてくださーい!!」
「どうしたの柚希ちゃん!?」
「静音、宮井を捕まえろ」
柚希ちゃんが私の後ろに隠れたと同時にやってきたのは仁。
手にはなぜか雑巾を握っている。
「昨日…というか今日の件は反省はしていますし、その償いはきちんと行うつもりでしたが、限度というものがあります!!」
「限度だ?そんなもんはお前が決めることじゃねぇ。俺が決める」
どうやら今回の件での償いということで、やはり仁にコキ使われることとなったようだ。
私は修学旅行の準備の手伝いだと勝手に思っていたけど、違うみたい。
普段あまり掃除が行き届いていない空き教室等の掃除をやらされる様子。
空き教室も結構数があるし、その上あまり人がいない為、なんだか近寄りがたい場所だ。
「ま、まぁまぁ仁。流石に柚希ちゃん一人で空き教室の掃除はちょっと大変なんじゃない?」
「先輩…!!」
「あのなぁ…お前は言わば監禁されたみたいなもんだぞ。それに俺らは殺されかけた。こんなもん謝って済むような迷惑じゃねぇぞ。掃除とか軽いもんだろうが」
「だから殺そうとなんてしてないですって!…ちょーっと脅しただけです」
目を逸らすように反論する柚希ちゃん。
私が寝ていた間に仁達は何をしていたんだろうか…。
聞かない方がよさそうだけど。

