裏生徒会部



柚希ちゃんはポケットから鍵を取り出すと、私の方へと近づく。

そして手足に付けた手錠を外し始める。


「それから学校で先輩を捜して、ずっと見守ってきたんです。月桜に入ったのも先輩を追い掛けてですし…」

「えっそこまでして…!?」

「はい、勿論ですよ。まぁ約束の為だけではありませんけど…」


手錠を外し終わると、次は柊也達の方へと行き、小刀で網を切る。


「いっちー先輩、白木くん、会長さん…私の勘違いでこの度は本当にご迷惑をかけてしまいました。…すみません」

「ほんとにな」


仁は柚希ちゃんの頬をがっちりと掴み、引っ張る。


「ひっ、ひたいです!!ごへんなしゃいごへんなしゃい!!」

「たーっぷり罰を受けてもらわねぇとなぁ?」

「ううぅ……で、でも本当に先輩を困らせたり泣かせたりしたら絶対に許しませんらね!!」

「まだ言うか」

「ひぃっ…!?」


手を構える仁を見て、すぐさま柊也の後ろへと隠れる。

帰ってから柚希ちゃんは大変そうだ。

きっと生徒会の手伝いと仁の個人的な手伝いをさせられるだろう。


「おいおいおいおい。ちょーっと待て。おかしいだろ、柚希!!しゅーやと悠と仁の理由はわかったが、俺様はどうしてだったんだよ!?」


そういえば。

柊也と悠くんと仁は勘違いで、というのはわかったが、一くんの事には全く触れていなかった。

最近一くんとは土曜日に出かけたけど、特に泣いたりしてないし…。


「そんなの嫌いだからに決まっているじゃないですか。それ以外に理由はありません」

「えっ?え?嫌いだから?えっ!?」