「…ですが、要くん達のおかげでもあることには違いありません。やはり何かお礼をさせて欲しいです!!」
「えーお礼?そんなの全然いらないんだけど……ってどうしてもやりたそうな顔だな?」
「勿論です!どうしてもやらせて欲しいです!」
「んー…」
要くんは少し黙りこみ、考える。
そして人差し指を立てた。
「じゃ、1つだけ。俺と一緒にいた子な、静音って言うんだけど」
「はい。静音さんですね」
「ゆずの制服見た感じ同じ学校だからさ」
「そうだったんですね。それで?」
「もしさ、静音が困ってるようで、誰にも助けてもらえない状況がきた時は…ゆずが静音の味方になって、助けてあげてくれる?」
「私が静音さんの味方になって助ける…ですか」
「そう。あいつ、いつの間にか一人でなんでも抱え込んでやる奴になったからなぁ」
要くんはため息をつく。
「俺に相談してくれればいいのに全くしないしさ。昔は要お兄ちゃんなんて呼んで頼ってきてたのに」
「要くんと静音さんは兄妹なんですか?」
「いや、幼馴染みたいな感じかな。まぁ歳が2つ離れてるから俺が高校に入ってからはあんまり会う機会とかもなくなったけど」
「それで心配だから私に静音さんを見守って欲しい、というわけですね?」
「見守るっていうか友達になってやってくれればいいんだけどな」
柚希ちゃんは慌てた様子で、手と頭を横に振る。
それを見て苦笑いする要くん。
「そんな恐れ多いです…!!こんな私と静音さんがお友達になるなんて…!!」
「お前なんでそんなに静音を崇めてるんだよ」
「だっ、だって…その……本当にあの時の言葉が嬉しくて、身に染みたというか……」
「はいはい。…まぁ、形はどんなであれ静音の味方でいてやって。これが俺からのお願いな」
「はい、了解しました!約束です!」
「おう。約束」
これが柚希ちゃんと要くんの約束。

