着いた場所は、大きな木の板にゲンゾーカラクリ屋敷と書かれている屋敷。
4時35分。なんとか間に合ったようで良かった。
入口の大きな扉の前まで行くと、勝手に扉は開いた。
いかにも入れ、と言われているようだ。
「静音ー!!どこだー!!」
一の大声は響き渡る。返事はない。
「あ…メールが来ました」
悠の持っている携帯に皆、顔を寄せた。
『やっとここまで来れたようですね。
ですが、ここからが本番です。
最後の警告をしましょう。命の保証はありません。
このまま引き帰るか進むか、選んでください。
進むのであれば、30分以内に3階まで辿り着くこと。以上です。』
と…。
「進むに決まってんじゃねーか」
「若が行くなら自動的に俺も行くことになりますね」
「早く静音先輩助けて帰りましょう!」
「そうだな。ったくこんな面倒くせぇことさせやがって…犯人もとっ捕まえるぞ」
誰も引き帰る様子はない。
勿論、俺もそんな気しないし。
中は真っ暗、というわけではなく顔が認識でき、先が見える程度には明るい。
懐中電灯は必要なさそうだ。
「カラクリ屋敷って閉鎖して2年くらいは経つのに割と中綺麗じゃないですか?」
「そうだな。つーか、閉鎖してんのに入れるってこと自体が…」
「おわっ!?」
「若!?どうされました!?」
「あぁ…いや、大丈夫。なんか床が急にへこんで…」
微かに物音が聞こえたかと思えば、俺の足は浮いた。
いや、正確に言えば先程まで踏んでいた床がなくなった。

