……今、何階目なんだろうか。
手すりを掴みながら階段をぐるぐると駆け上る。
中学で部活を辞めて以降、体育ぐらいでしかたいして身体を動かしていない為、中々にしんどい。体力もなくなっている。
「あと2階だぞーお前らもっと頑張れー」
「一…てめぇが言うなよ……」
「俺様は4階まで全力で頑張ったからいいんだ。お前らはまだまだいける。頑張れ」
「若、そんなこと言っていると後で皆さんに殴られますよ」
今すぐにでも殴ってやりたいぐらいだ。
一はというと、4階で倒れていた。
そして今はいつきにおぶってもらっている状態である。
「………やっと…着いた…。はぁ…練習よりきつかったです…」
「…でも流石サッカー部…だな。まだ元気そう…じゃねぇか…」
「仁先輩も部活してない割に凄いじゃないですか…」
4人に遅れ、ようやく俺も到着。
死ぬかと思った。
筋肉痛は避けられないなこれ…。
「柊也先輩よく頑張りましたね…まじで…」
「ほらほら早く立てよ。出るぞ」
「皆さん、ドア開けますよ…ってどうかされました?俺の顔に何か?」
一はおぶられ、ここまで来た為、元気だし疲れていないのは当然だ。
だが、どう思ってもおかしい。いつきが。
一をおぶって駆け上がっていたのに、疲れどころか息すらあがってなく、平然としている。
「「「(化け物かよ…)」」」
息を整え、屋上へと続くドアを開く。
開いてすぐわかる場所に白い封筒は置かれていた。
時刻は3時52分。
もしまだ問題があるのであれば、もしかしたら間に合わないかもしれない。

