この流れからすると、第三問の答えである『②』を用いて考えれば、この広い図書室の中から捜すのも簡単になるらしい。
『つーのが俺様の推理。どうだ?』
『脱出ゲームとかにありそうな謎解きですね…ずっとやってましたもんね若』
『しーっ!そういうことは言うんじゃない』
一の推理通りとすると、数字の2が鍵ってことだよな。
図書室にロッカーとかはないし、他に関係ありそうなものは…
「本の管理番号か」
「管理番号…ですか?」
仁によると、本の裏表紙に仕入れをした順に番号を付けて、管理がされているらしい。
本を借りた場合、その管理番号と氏名、学年・組が登録される。
管理番号を検索すれば、その本のタイトルや詳細が見れるようだ。
もし、管理番号のことだったとしても、この広い図書室の中から管理番号2の本を見つけるのは容易ではない。
検索用のパソコンがあり、そこに管理番号を入力すれば場所も出るらしいが、今は電源は切られている。
「検索用のパソコンの電源さえ付いてれば良かったんですけど…」
「ここは秘密兵器を使うしかないな」
「「秘密兵器?」」
仁は「出るかわからねぇけど…」とどこかに電話をかけ始めた。
ずっとコールをするが、全く出る様子ない。
切れては掛け直し、切れては掛け直す。
「お掛けになった電話番号は…」と何度目かわからないくらいのアナウンス。
「……おっ。やっと出たか」
『…ねぇ、仁。馬鹿なの?今何時だと思ってるの?しつこいんだけど。迷惑なんだけど』
「まぁまぁそう怒るなよ、梓。お前にしか出来ない緊急の頼みがあるんだよ」
『怒ること通り越して呆れてるんだよ。…で、僕にしか頼めない緊急の頼みって何?』
電話を掛けた相手は、図書委員長の柴原だった。
仁が秘密兵器と言った理由がわかった。
どの本でも場所を完璧に覚えている超次元の記憶の持ち主だ。

