悠は携帯を出し、メール画面を開く。
「へぇ。静音のクラスはそんな面白い事やってたのか。行けばよかった。からかいに」
「生徒会の背の高い3年の先輩が来てましたよ、講堂の飾り付けにもいましたね。なんか写真も撮ってたっぽいですけど」
「背の高い3年…あぁ、亮ちゃんか。やっぱサボってたんだな」
そんな事を話している間に返信は来た。
次は『としょしつ』と書かれている。
「図書室なら俺らが近いな」
『では、そちらは頼みます。俺と若は校内に向かっておきますね』
「了解」
エレベーターは止まっている為、階段での移動。
中々に面倒くさい。
ようやく図書室へと着いたと思いきや、また面倒くさいことに直面する。
「広いですね」
「相変わらず広いな」
「めんどくせぇ…」
そう。図書室が広い。広すぎる。
ドアに貼ってあるわけでもなかった為、この中を探し回らなければならない。
これはあまりにも時間がかかりすぎる。
仁は俺の携帯を取り、いつきへと繋げた。
「いつき、一。わりぃけどお前らも図書室に来てくれるか?」
『どうかされました?』
「広すぎて3人じゃ無理がある…。まぁ5人でも無理があるが」
『そうですよね…。かしこまりました。急いで向いますね。若、行きますよ…って聞いてます?』
『んー…』
『何を悩んでいらっしゃるんですか?』
『いやー…なんか引っ掛かってるんだよなー…』
そしてまた『んー…』と悩む声が聞こえる。

