俺たちは移動しやすいように学園の中心部へと向かう。
「それにしても、一先輩といつき先輩ってほんとに王子と側近なんですかね?ていうか外国人?日本語あんなに喋れてますけど」
「俺もよく知らねぇんだよな。校長からも大雑把にしか聞いてない」
「仁先輩も詳しく知らないんですね。なんで月桜に来たんですかね?」
「さぁな。まぁ割と日本の中じゃ有名だからじゃねぇか?」
「あー…なるほど。そういう理由もありえそうですね」
色んな意味で有名だからな月桜って。
金持ちが通うやら頭いい奴が通うやら変人が多いやら…。
当てはまる奴はちらほらいるが、全員が当てはまるわけでもないし、そんなことないと思うけど。
まぁ変人が多いのは確かな気がする。
中心部へと着き、しばらく経つと俺の携帯のバイブが鳴った。
『お待たせ致しました。若が鍵を開けるのに時間が掛りまして』
『お前が焦らせるからだろ!俺様だって落ち着いてやればすぐに…』
『また白い封筒がありましたよ。えっと…水野さんという方のロッカーに貼り付けてありました』
「颯太先輩のロッカーですね。俺のロッカーにあるかと思いましたが、なんで颯太先輩のロッカーに…」
下駄箱に置いてあった時は静音の場所にあった。
だからこの件に関係している人物の場所にありそうなものだが、悠ではなく水野という奴のロッカーにあったようだ。
あまり関係ないのか…?
「で、なんて書いてあるんだ?」
『また問題ですね。
『第三問。文化祭で浅井静音のクラスが行った催し物は?
①演劇 ②メイド喫茶 ③屋台 ④お化け屋敷』
だそうです』
「静音先輩のクラスが文化祭でやってたのはメイド喫茶でしたね。だから②」
『何!?メイド喫茶!?静音が!?まじか悠!』
「はい。俺はしーっかりとこの目に焼き付けましたよ」
『う、羨ましい……もっと早く日本に来るべきだった…』
『ちょっと若。また落ち込むのやめてください』
どうやら一はまたショックを受けているようだ。

