あと1つの問題はマスターキーだ。
これが1番の問題だよな。
「若、ヘアピン持っていますよね?」
「おーって…なんで知ってる…」
「出来ますね?」
「な、なんの話だ…」
「何を隠そうとしているんですか。俺は知ってますからね」
「うっ…はい。出来ます」
そんな2人の会話に首を傾げる俺達。
全くついていけていない。
ヘアピン?出来る?
「では、俺と若でサッカー部の部室に行ってきますね」
「え、でもいつき先輩、鍵は?」
「ここにあります」
そう一に手を向ける。
やはり俺達は訳が分からず、首を傾げた。
「それってどういう…?」
「若は大体の鍵ならヘアピンで開けれます。所謂、ピッキングというものです」
「まさかいつきにバレていたとはな…」
どうやら一は、小さい頃から勉強を逃れる為、城中を逃げ回っていたらしい。
いたるところに鍵が掛っている為、行き止まりとなり大体は捕まっていた。
が、いつしかピッキングを習得し、上手く逃げれるようになったということだ。
一は怒られる為、言ってもいなかったし、バレているとも思っていなかったようだが、いつきはそれを知っていたようだ。
「ということで、いってきますね…と。その前にお三方のご連絡先を教えて頂けますか?」
いつきは、俺達のメアドと番号を登録すると、一を連れて下へと降りて行った。

