送って、1分もしない内に着信が鳴る。
返信が来たようだ。
『りかしつ』
ただ理科室と書かれているだけだ。
「理科室…に行けってことですかね?」
「俺もそう思います。どうです?若」
「静音が手下…?ふつー姫だろ…?」
「申し訳ありません。若のことはしばらく放って置きましょう」
未だにまだ何か言っている一を見て、溜息をつく。
悠も苦笑いをしている。
「とりあえず、行ってみるか。理科室」
「ちょっと待て」
そう腕を組んだまま、難しい顔をする仁。
なにか問題でもあるのだろうか。
「今から理科室に行くにせよ、入るには教室の鍵がいる」
「あー…確かに。そうですよね」
「仁は持ってないのか?」
「俺が持ってるのは校門と生徒会室の鍵だけ。流石に全部の教室の鍵はねぇよ」
それもそうか。
持ってるとしたらかなりの数になるよな。
だが、理科室に行かないと進みそうにない。
どうすればいいのか。
「生徒会長さん。マスターキー等はないんですか?もし、この後もどこかの教室に行かなければならない場合、一番使えると思うのですが」
「マスターキーなぁ…職員室にいけばあるが」
「職員室に入るにも鍵がいりますもんねー。詰みましたね」
職員室にさえ入れれば、か。
ドアを壊すわけにもいかないしな。
他に方法は…
「いや、職員室に入る方法なら1つだけある」
「ほんとですか!さっすが仁先輩。で、方法っていうのは?」
方法があるらしいが、やはり仁は難しい顔をしたままだ。

