少しずつ移動し、音源を探す。
2年1組から4組までの下駄箱がある場所がどうやら一番音が大きい。
「この中のどれかだな。とりあえず片っ端から開けていくか」
「了解でーす。じゃ、俺は1組の端からやりますね」
「俺は2組から…柊也は3組、一といつきは4組を頼むな」
「わかった」「おー!任せとけ!」「かしこまりました」
3組の1番の奴から順に開いて行こうとしたが…
「あ!ありました!」
すぐに終わった。
悠が下駄箱から取り出したのは古めの携帯と白い封筒。
どうやらこの携帯のアラームが鳴っていた様子。
「ここって…静音先輩の下駄箱ですね」
携帯の明りで名札を照らすと、『浅井 静音』と書かれている。
あ行だったから早かったのか。
悠はアラームを消すと、一緒に取り出した封筒を開け、紙を取り出す。
俺は持ってきていた懐中電灯でその紙を照らした。
『これから出す問題を解き、時に従えば浅井静音の居場所がわかるでしょう。
このゲームの鍵となるのは数字です。
問題の答えは共に置いていた携帯に登録されているアドレスに送ってください。
制限時間は4時までです。
4時を過ぎたり、間違えた答えを送った時点でゲームオーバーです。』
置かれていた携帯の電話帳を開くと、1つだけアドレスが登録されていた。
このアドレスに答えを送ればいいのか。
間違った答えを送ってしまったらゲームオーバー…か。
しかも制限時間がある。
『第一問。夏フェスの生徒会の演劇で浅井静音がやった役は?
①魔王の手下 ②魔法使い ③お姫様 ④商人』
「静音がやった役?そんなの③に決まってるだろ。静音には姫以外似合うわけがねー」
「①だったな」「①でしたね」
「①って…手下!?んなわけねーよ、そうだろしゅーや!?」
「①」
「うっ…そ……だろ…」
崩れ落ち、「おかしい。ありえねー…」とショックを受けている様子。
悠は迷いなく、『①』とメールを送った。

