入るにしても、まず警備員やカメラがある為、不可能に近い。
生徒といえど、こんな夜中に堂々と入ることは無理。
確実に追い返される。
「とりあず入る為にはどうするか考えないとですねー。何かいい案あります?先輩方」
「俺は1つ思いつきました」
「おおっ!いつき先輩、その案とは?」
「若を囮に使いましょう。若が追われているうちに入るというのは如何でしょうか」
「俺様を囮にか。中々いい作戦だなってなんでやねーん」
「若、満足しましたか?関西弁ノリツッコミとやらは」
「おぉ…すげー楽しいぞいつき」
駄目だ。こいつら、全く考えてない。
さすがの悠も状況が状況な為、苦笑いをしている。
「遊んでないで行くぞ」
「仁、どうやって行くんだよ」
「俺を誰だと思ってるんだ」
ニッと笑い、鍵と生徒手帳を取り出した。
話によると生徒会室にあるパソコンは防犯カメラのシステムに繋げることができるらしい。
繋げるにはパスワードとかそれなりの知識がいるらしいが。
「仁はそんなことも出来るのか…」
「いや、さすがにこれは俺も無理。知り合いに電話する」
作戦としては、仁がまず生徒会室へと行き、防犯カメラのシステムをいじるらしい。
そして、一旦戻ってくる。
その時に警備員と話をし、その隙に俺らは隠れて入る…と。
犯罪くさい気がするがここはやるしかない。
悠の携帯で俺に電話を掛け、通話中のままそれを仁のポケットにしまった。
俺の携帯はミュートにし、仁の声だけを聞こえるようにしている。
もし何かあった時用の対策だそう。

