どうやら悠くんと吉野くんの会話にたびたび私の名前があがるらしい。
だから知っていたんだとか。
2人とも私の何を話しているんだろう…。
「えっ?てか、もしかしてなんだけど、そこの外国人さんっていっきー!?」
「そうそう」
「ほんとに日本来てたんだ。いっきー、あたしが咲だよー」
「おおおっ!さきか!久しぶりだな!」
「っていうか何?もしかしてオフ会?なんであたしを誘ってくれてないの」
咲ちゃんも皆と同じネットゲームをしているグループのよう。
オフ会をしていた事は知らなかったらしく、少し拗ねている。
絢歩さんと一くんが咲ちゃんを宥めている中、斗真くんはじっと蓮くんを見ていた。
蓮くんはその目線に気付いたのか困惑している。
「思い出した…お前、確かこの前の月桜の文化祭の時に恭奈に手ぇだした金髪頭だな」
「恭奈に手ぇ出した!?おい斗真。詳しく話を聞かせろ」
「何、蓮。とーまくんの彼女に手ぇ出したの?」
恭奈(ユキナ)ちゃんは絢歩さんの妹だそうで、なおかつ斗真くんの彼女らしい。
その彼女である恭奈ちゃんに蓮くんが手を出したことが問題とされている。
斗真くん月桜の文化祭来てたんだ。
「あぁっ!お前あの時、嵐達とグルになって俺を蹴り飛ばしたイケメンくんじゃねぇか!」
蓮くんも思い出したようで、手をボキボキと鳴らした。
なんか嫌な予感が…
「あの時はよくもやってくれたな」
「それはお前の仲間に言えよ」
斗真くんも立ち上がり、腕を軽く回す。
喧嘩…!?喧嘩が始まってしまう……!?

