一くんは急いで携帯を取り出し、操作をすると私に見せてきた。
「カネコさんも知らなかったりするのか…!?」
そこに映っていたのはカネコさんという猫をモチーフにしたキャラクターの画像。
鬼塚さんが大好きらしく、凄い勢いで立ち寄ったお店に売られていたカネコさんだ。
最近、結構話題な為、さすがに私でも知っている。
「知ってるよ、ゆるキャラとして最近人気だよね」
「ゆ、ゆるキャラ…?はよくわからねーがそのカネコさんの生みの親がシトだ!」
「へぇ。そうなんだ…ってええっ!?」
カネコさんの生みの親って絢歩さん!?
絢歩さんは「ははは、照れるなー」とわざとらしい反応をしている。
これは凄い…本当に有名人だ…
だからさっき一くんはあんな反応をしたのか。
「つーかなんでユーキは知らねーんだ。こんなに可愛いユーキを…」
「まぁまぁ。ユーキよりアーヤの方が可愛いから。静音はアーヤは知ってるよね?」
「…ごめん。知らない」
途端に斗真くんの顔は信じられないとでも言いたそうな顔になる。
なんだろうアーヤって子も多分キャラクターなんだろうけど、そんなに有名なのかな。
「おかしい…アーヤを知らないなんて……」
「いや、斗真さんに一さん。アーヤとユーキ知ってるのは大体オタクぐらいっすよ。そんな一般常識みたいな反応してるっすけど」
「そうなのか!?俺は日本人は誰でも知っていると思ってたぞ…」
「んわけないっすよ」
「まじかよ…なんかショック……」
なんだか申し訳ない。

