いつきくんから逃げ回りつつ、私を探していたようで、生徒会室へと辿りついたらしい。
「…ってなわけだ」
「まぁいつきが正しいとは思うが、行ってもいいんじゃね」
「仁…!!お前は俺様の味方か!!」
「味方っつーか王子に見えねぇし問題ないだろ」
確かに一くんは王子って感じはしない。
外国人なわけだけど、喋りも普通に日本人と変わらないし。
いつきくんの許可しない理由はごもっともだけど、行って王子ってバレることはなさそうだ。
「まぁ許可もらえなくても1人で勝手に行くつもりだけどな」
「大丈夫?それ」
「大丈夫!あとできつーく怒られるだけだ!」
「大丈夫じゃないよねそれ」
いつきくん怖そう。
きっと容赦ないと思う。
「でもな、1つだけ問題がある」
「問題?」
「場所がわからん。ここなんだが…」
携帯で地図を開き、指を差す。
差された場所は、東の第二公園近くのファミレスだ。
私の家を更に東に進んだところ。
ちなみに私の家の前にあるのが第一公園だったりする。
「静音の家のもっと先だな」
「うん、そうそう」
「知ってるのか!?」
「この手伝い終わらせたら静音を好きに使っていいから、案内でもしてもらえば?」
「おおっそうか!静音、頼む!!」
「あ、うん。いいよ」
明日は土曜日だし特に何もなかったはず。
一くんはとても嬉しそうだし、断る理由は……いや、待て。
これ共犯になって私もいつきくんに怒られたりしないよね?
ただそれだけが心配だ。

