「あー…やっと終わった。長かったな」
月曜日。
長めのホームルームだったせいで、少し不機嫌そうに伸びをする奏十。
先生の雑談が混ざりつつ、修学旅行の軽い説明があった為、長引いた。
多分、静音はもう部室にいるだろう。
仁が連れ去っていなければ、の話だが。
「さーてと生徒会行きますかね」
「忙しそうだな」
「修学旅行がなぁ。体育祭とか文化祭より忙しいわ」
体育祭も文化祭も結構、忙しいそうにしていた気がするが、それ以上の様子。
どんだけスケールでかいんだ。月桜の修学旅行は。
「つーことで、じゃあな柊也」
「おう」
俺も部活へと向かおうとし、携帯を見るとカチカチと点滅していた。
『一ノ瀬くんが用があるそうです。携帯を忘れたみたいで、伝言を頼まれました』
と宮井からのメールだ。
あいつ携帯忘れて行ったのかよ。しかも用事で俺を呼び出すとは。
場所は書かれていない…あいつの教室か体育館か、だな。
この時間だともう部活が始まっているから体育館の方が可能性が高い。
しょうがない。行くか。

