宮井はキョロキョロと辺りを見渡す。
「いっちー先輩、せんぱ…静音先輩はどこにいらっしゃるのでしょう?」
「あいつなら生徒会室」
「生徒会室ですか…ちょっと近寄りがたいですね……」
難しい顔をし、「んー…」と考える。
確か、こいつは仁の本性を知ってたんだったか。
仁が怖くて近寄りがたいのか、それとも単に生徒会室だから近寄りがたいのか。
どっちもとれるな。
「わかりました。情報有難うございます!では、いっちー先輩またお会いしましょう」
お辞儀をし、部室を出て行く。
依頼より静音に会いに来る奴の方が多い気がするのは気のせいか。
「それにしても暇だな」
暇すぎる。
依頼が来たらきたで面倒だが、来ないと暇すぎる。
寝てたらあいつに怒られるし。
鞄の中をあさってみると、一冊の本が入っていた。
この前、鬼塚と工藤が「凌久からお礼に」と持ってきた本だ。
読む気はあまりなかったのだが、こんなに暇なら読むしかない。
じっくりではなくぱらっとしか読まないが。
小説系はどうも苦手だ。

