そして着いた場所。
写真部、と書かれたプレートのある教室。
「ちょうど良かった。誰もいないっぽいですね」
宮井は「どうぞ」と椅子を引いた。
とりあえず座るか。
部室の中を見渡すと、色んな写真が所々に貼ってある。
本棚の中は全て写真集。
「急につれて来ちゃってすみません」
「で、話って何だよ」
「まずは静音先輩を助けてくれて有難うございました」
「は?」
それはいつの話だ。
というか、どうして宮井が礼を言うのかがわからない。
「さっきあの一さんが先輩の肩掴んで困らせたじゃないですか」
「あー…」
「ヘリから飛び降りて来たり、急に先輩にがっついたりして私唖然としちゃって…すぐに先輩を助けてあげなきゃいけなかったのに」
確かにヘリから飛び降りて来るとは誰も思っていなかった。
つかヘリで来ること自体知らなかったわけだ。
そりゃ唖然とする。
「つーか宮井は静音と知り合いなのか?」
「え?んー…まぁ私はずーっと知ってますよ。先輩の方は知りませんけど」
宮井はずっと知ってて、静音は知らないかもしれない?
どういう事なんだそれは。
「そんなことよりどう思います?一さんの事」
「どうって言われてもな」
どこかの国の第2王子とか静音が言ってたし…その時点で怪しすぎたんだが。
今日会ってみて怪しさは増した。
日本語も普通に話せてるし、王子っぽさないし、アホだったし。
どちらかと言うといつきの方が王子っぽかった気がする。

