「で、名前途中だったよな。わりーが教えてくれるか?」
「あ、はい。浅井静音です」
「静音…いい名前だな!俺様気に入った!」
「有難うございます…?」
仁は一歩前へ出ると、お辞儀をした。
「月桜学園へようこそ。僕は生徒会長を務めさせていただいてます、間仁と申します」
よくこんな笑顔ができるものだ。
普段の仁に慣れてる俺からするとすごく違和感を感じる。
一は何か思い当たることがあったのか、考え始めた。
「生徒会長…この笑顔……もしやお前…」
「はい?」
「実際は超傍若無人ですっげー腹黒くて特定の人をこき使う奴だろ!そして表向きは誰からでも慕われる超優等生。おまけに金持ち!」
「なっ…」
仁の性格を的確に当てた一。
当の本人は勿論、静音や宮井も驚いている様子。
俺もこれには驚いた。
「仁の性格が一発でバレるとか…」
「会長さんをこんな短時間で見抜ける人なんているんですね…」
「若、その2次元脳をいい加減どうにかしてください。どうせよくアニメとかにいるキャラ設定を述べただけでしょう…ってあれ。バレる?見抜ける?」
「嘘だろ…」
どうやら一は当てずっぽで言ったようだが…
つい、言ってしまった俺と宮井の発言により本当にバレてしまった。
一はいつきに向かって自慢げに語る。
「どうだ俺様の推理。当たってただろ」
「いやまぐれじゃないですか」
「わ、悪いな仁。そう落ち込むなよ…」
「す、すみません会長さん。つい驚いて口に出しちゃったんです…」
「いい…もう……仕方ねぇよ…俺も正直驚いたし」
「はぁ…」と溜め息をついた後、仁は首を回した。
これは始まるな、と悟る。
俺も自己紹介済ませてさっさと屋上を出よう。

