数十分後。
腕には飲み物の入った袋をぶら下げ、手には大量の飾りの入った段ボールを抱えて静音は帰ってきた。
飲み物を配り終えると、段ボールの中に入った大量の飾りなどを使い一斉に作業を進めた。
たまにサボってる仁や上坂先輩が静音に怒られつつも、なんとか今日中に終われた。
「お疲れ様。悠くんと柚希ちゃんは特に手伝ってくれて有難う」
「いーえ。今日はちょうど部活休みだったんで。また何かあれば言ってください」
「お役に立てて良かったです」
「あー。ごめんなしーちゃん、凄い遅くなった」
「鬼塚さんと工藤くん!」
そう声が聞こえ、講堂へ入ってきたのは鬼塚と工藤。
どうやら文化祭の時のお礼を渡しに来たらしい。
仁と静音に少し大きめの紙袋を渡す。
「あ、柊也には凌久からなんか渡しといてって言われたんだけどこれ」
「ん?」
工藤は俺に1冊の本を渡す。
裏を見ると帯に紙が添えられていた。
『絶対感動するから読め! by凌久』
と書かれている。
あらすじ的に恋愛系か…あまり興味はないが「読め」と書いてあるからな…。
凌久のことだから感想を求めてメールを送ってきそうだ。
めんどくさいけどぱらっと読んでおくか。

