講堂へ戻ってみたものの、静音はまだ帰ってきていないようだ。
ここで寝るにしても周りがうるさいし…。
昨日、親父にもらった写真集でも見て暇つぶしするか。
「柊也先輩、なんですかーそれ」
「写真集」
「写真集?一ノ瀬和也ってあー柊也先輩のおと」
「ああぁ!!そ、それって明後日発売の和也さんの写真集ですよねっ!?」
目を輝かせ、食いついてきたのは宮井。
てかこれ明後日発売だったのか。
「ど、どうして発売前のそれをお持ちに…!!」
「貰った」
「貰った!?どういうことですか!?誰に貰ったんですか!?出版社にコネでもあるんですか!?」
俺の手を強く握りしめ、問い詰めてくる。
正直怖いんだが…。
「コネも何も一ノ瀬和也って俺の親父だし。とりあえず手を離せ」
「あ、ああすみませんってお父さん!?」
宮井は一歩後ずさる。
ひょっとして、というか多分親父のファンなんだろう。
悠も隣で苦笑いしている。

