「あの、柊也」
「何?」
「約束破っちゃってごめん!絶対行くって言ったのに…」
まさかあんなにお客さんが来るとは…
なんて言い訳は駄目だよね。
実際、接客やっている時は忘れてたわけだし。
「お詫びと言ってはなんだけど私に出来ることならなんでもするから!」
「なんでも?」
「私に出来ることなら、だけど」
柊也はペットボトルを床に置くと、ステージの上へとあがり、ピアノの前に座った。
「3つ罰を受けろ」
「え、罰?」
「約束破ったから罰」
罰って言われるとなんだか怖い。
こう…悪いイメージしかないんだけど。
っていうか3つも受けなきゃいけないのだろうか。
「1つ目はこれから1週間チョコ買ってこい」
「どんだけチョコ好きなのよ…」
「なんだ?1ヶ月がいいか?」
「いえ!1週間でいいです!」
買ってこいってことは私がお金を払うってことだよね?
1ヶ月とか無理。
「2つ目は今から俺の演奏を聴いてくれ」
「え。それでいいの?」
「いい」
私は聴きたかったんだから、そんなの全然罰になんてならないんだけどなぁ…。
まぁ柊也がいいって言ってるんだからいいか。

