皆はそれぞれ携帯の画面を見せる。
『緊急指令~!2ー1の茜先輩のメイド服姿を写メで送ること!』
……自分で来いよ、弟。
鈴菜は困った顔をし、溜め息を吐いた。
「うーん…中々難しい指令だよ」
「難しいんですか?」
「うん。だって茜ちゃん、恥ずかしがってすぐに逃げちゃうんだもん。今だってほら」
鈴菜は様々なところに指をさす。
が、そこには誰もいない。
次はすぐ隣を指さす。
が、また誰もいない。
そして机にはいつの間にか注文していたものが。
それに気づいた悠と吉野は首を傾げていた。
「あれ…いつの間に……」
「さっき茜ちゃんが持ってきたよ」
「「「え」」」
「3人とも見えてないの?」
「いや、え。茜先輩いるんですか…?」
「ずっと働いているけど…ほら、ほら」
鈴菜の指をさす方向のどこにも、やはり誰もいない。
「忍者みたいだよ~凄いでしょ、茜ちゃん」
「凄いっていうか人間業じゃないですし…」
「見える鈴菜さんも凄いと思います、僕」
「つーか、どこからつっこめばいいんだ…?」
つっこみどころがありすぎ。
とりあえず…鈴菜でも撮って送っておこう。

