注文をしたものがくるのを待っている間。
とてつもなく痛い目線が真横から俺に向けられていた。
メイド服を着ていて、普段は「可愛い」と絶賛の奴なんだが…
こうも呪いのオーラ全開でいいのだろうか。
「…なんだよ、鈴菜」
「たとえ柊也くんでも、静ちゃんに変なことしたら許さないからね……」
「しないし。それは俺の前に座ってる奴に言ったほうがいいんじゃないか?」
さっきからそういう発言をしている悠に。
鈴菜が悠に訴えると、次は悠が言った。
「それじゃ、俺よりあの人に言ったらどうですか?現にナンパ中的な」
悠の指先に皆は目を向けた。
見たことのある先輩が、静音にナンパ中。
だが、メニューでおもいっきり叩かれていた。
先輩はめげずに話すが、静音は携帯を取り出し、何かを言うと先輩は諦めたようだ。
「静音先輩って耐性できてる人には容赦ないですよねー…」
「だな」
悠だと固まったり慌てるし。
そこの先輩だとあしらう。
…俺だとどんな反応をするんだろ……
「あ……メール」
「俺も」
「私もだ~」
「僕も…」
4人、一斉にメールがきた。
「うわぁ…さくから変なメールが」
「私もさくちゃんからだぁ」
「あ。僕も咲也から」
そして俺も。
皆、弟からメールが来たようだ。
一斉送信した感じはないが多分、内容は同じだろうな。

