俺達が教室に入った瞬間。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
そう言われた。
言った本人は俺達の顔を見るなり、固まる。
そして俺達も固まっていた。
ロボットの動きのようにガタガタと俺達に指をさす。
そして顔は真っ赤になっていた。
「え…あ……な…なんで…柊也達が……」
「静音先輩が…」
「メイド…」
「やってます…」
2回目の静音のメイド服姿。
前回よりもバージョンアップされたような…。
なんて言うか……
「可愛すぎます、静音先輩」
「え……いや、その…と、とりあえず…中へどうぞ……」
悠の言った通り。
まぁ…口が裂けても言えないけど。
静音に案内され、席へ。
メニューを渡すと、すたすたと行ってしまった。
「まさかのメイド喫茶でしたね…超俺得」
「悠、なんか目が犯しそうだよ…」
「襲っていいなら即襲う」
「え、何言ってんの!?真面目な顔で言う台詞じゃないよっそれ!!」
悠…冗談なのか、本気なのか。
全くわからない。
静音をからかうのが好きとか言ってたし。
メニューを決め、じっとしていると嫌々といった表情でまた静音が戻ってきた。
「ご…ご注文をお承ります。ご、ごご…ご主人…様……」
「静音先輩をください」
「えっ…!?」
「すみません。冗談なんで固まらないでください」
笑って、固まった静音の顔の前で手を振る。
我に還ったのか、注文を聞くのを続けた。

