裏生徒会部



次の日の放課後。

凌久から「作戦決行だ!とりあえず音楽室に行け。そして合わせとけ」というよくわからないメールがきた。

作戦なんて考えたり教えてもらった記憶がないんだけど…とりあえず行けばいいか。

というわけで来たのだが……誰もいない。

ここで俺に何をしていろと。


「…あ。一ノ瀬くん!またせてごめんね?」

「は?」


やって来たのは神埼。

「またせてごめん」っていうことは俺がいることを知ってたってことだよな。


「凌久が一ノ瀬くんが練習をみて欲しいって言ってたって聞いたんだけど」

「あ、あぁ…」


合わせろってこういうことか。

まぁ、練習はしないといけないし…ちょうどいい。


「とりあえず弾いてみてくれる?」

「わかった」


とは言っても、楽譜を持ってきていない。

それに気づいたのか神埼は持っていた鞄から楽譜を取り出し、置いてくれた

気が利く奴だ。

一応、昨日の夜に目を通して一度弾いておいたおかげか…

割とすんなり弾けた。

4年ぐらい弾いてなくても身体…つーか、指は覚えてるもんだな。

弾き終わると、神埼は「凄い」と言って拍手。

そこまで難しい曲じゃなかったし、今でも習っている奴とかなら即行で弾けそうだけど。


「ちょっと半信半疑だったんだけど凄いわ!」


半信半疑だったのか…まぁ、そうだよな。

柄じゃないし。


「もう1回、サビからお願い。私は歌うから」

「あぁ」


神埼はとりあえず歌唱力が半端ない。

マネージャー兼プロデューサーって聞いていたから、ここまで上手いなんて思っていなかった。