向こう側にいた先輩が立ち上がり、近づいてくる。
先輩が口を開く前に、悠くんが問いかけた。
「矢口先輩、あんたは何がしたいんですか?」
「仕返しだ」
「誰に?」
「お前らに間仁、東の輩…そして一ノ瀬柊也だ」
「柊也…?」
どうして柊也を?
柊也も何か関わりがあるってことだよね。
「仕返し、なんてほんとに馬鹿げたことしますね。それで何か得られるとでも?」
「………う、うるさい…お前らには関係ないことだ」
…もしかして先輩………
「とにかく、お前らはおとなしくしているんだな!」
そう言い、外へと出て行った。
残された悠くんと私。
見張りは誰もいない。
どうにかして抜け出さないと。
「大人しく…寝ますか。おやすみなさい、静音先輩」
「えぇっ!?寝るの!?」
「だって何もできないですもん」
まぁ、そうだけれども。
手・足・体を縛れているからね。
「でも、悠くん「俺がなんとかします」って言ってくれたじゃない」
「んーでもお腹空きましたしー。静音先輩が弁当の話するから」
「したの悠くんでしょ」
「はぁ…エビフライ食べたい……」
聞いてないし。

