外に出ると、元気な挨拶が聞こえた。
「おはようございまーす」
「悠くん!?お、おはよう」
あれ。
なんで悠くんがいるんだろう。
「悠くん、朝練は?」
「この天気じゃ朝練は休みですよ?」
「あ…」
雨だ。
傘をさし、並んで登校。
…ん?
待て待て。やっぱりおかしい。
悠くんの家は真逆だったはず。
つまり、私の家に来るまでに一度、学校を通る。
「なんでそんな面倒なことしてるのっ!?」
「え?何がですか?」
「学校だよ。私の家に来たら、遠回りどころか往復するみたいなものだよね」
「いいんです。静音先輩と行きたかったんですから」
「ねっ」とにっこり笑われる。
私と行きたかったって…そう言われたらもう何も言えない。

