新品かのように綺麗になった制服。
さらさらで綺麗になった髪。
「私の手にかかれば朝飯前です」
「ありがとう!凪さん!!」
凪さんのスーパーマジックハンドで、ペンキの汚れは綺麗すぎるほどにとれた。
髪も目隠しをさせられながら、綺麗に洗われた。
どうやったのかを聞くと「企業秘密です」としか返ってこない。
企業、ではないと思うけど、まぁ綺麗になったからいいや。
「今日は茜様は朝練で、鈴菜様は日直で早く登校されているのですよね」
「うん。そうだよ」
「ですから私も一緒に…」
「凪さん、朝ドラ観たいんでしょ?だからいいよ。大丈夫」
凪さんは最近、朝ドラにハマっているようだ。
茜と鈴菜が朝一緒に登校出来ない日は凪さんがいつもついて来てくれてたけど…
一緒に学校に行くと、ちょうど家に着いた頃に朝ドラが終わってしまう。
「…すみません。静音様」
「いやいや、謝ることじゃないよ。帰ったら話してね」
「かしこまりました。始めから終わりまで覚えておきます」
「大体でいいんだけど…」
凪さんの始めから終わりまでは本当に始めから終わりまで。
1人で全員の役をして、台詞を言って、更にCMまで入れてくるのが驚きだ。
まさに人間録画。
「それじゃ、いってきます」
「いってらっしゃいませ」

