屋上に着くと、声が聞こえた。
『蓮様が華麗にホームランを打ってやるよ』
『蓮が打てる確率…0.111…%』
『1%もねぇのか!?』
『まぁ、蓮だし』
『所詮お飾りだし』
『おい一輝!!お飾りってなんだ!お飾りって!』
騒がしい。
ドアを開けると、バットを持った金髪頭の男。
こいつだけ制服が違うから、多分他校。
胡坐をかき、眠そうにしている男。
フェンスに寄りかかり、携帯をいじっている男。
ボールを持っている黒色の長髪の女がいた。
ドアが開いた音に気づいたのか振り返ってくる。
「ん?あ…いっちー」
「いっちー?嵐の知り合いか?」
「いい奴。蓮より遥かに」
1人いないが、夏フェスにいたメンバーが揃っていた。
本当に屋上にいるとは…。
しかも、屋上で野球してんのかよ。
「どうしたの。屋上に寝に来たの?」
「いや。お前らに話があって」
「あたしらに話?」
嵐は首を傾げる。

