さっきまで大集合だった講堂も今は仁と私の2人…あれ。
裕子先輩が消えていないか。
「仁、裕子先輩は?」
「放送器具の準備するって出ていったぞ」
「そう」
台本を読みながら欠伸を一つ。
「あ、あの仁…?私は何をすれば?」
「ん?あぁ。忘れてた」
忘れるな。
と心の中でだけ文句を言っておこう。
「静音はな、雑魚A、雑魚B、ざ」
「待て待て待て。雑魚?え?私そんな役?は?ってかA、Bって次はCだったんでしょ!?」
「残念ながらDだ」
「いやそこはどうでもいいよ」
問題はそこじゃない。
雑魚ってところ。
どうせ台詞が「うわぁぁぁ」とかそんなやられたときに叫ぶ台詞だろうね。
「台詞は簡単だぜ?「うわぁぁぁ」とかでいいから」
やっぱり。

