半端、無理矢理立たせ、家から追い出そうとするがギャーギャーと叫く。
喧嘩したから家出するってどう考えたらその考えに辿り着くんだ。
「にゃー」
「ほらほらいっちー!!にゃんこも泊まってけよって言ってるよ!!」
「帰れって言ってんだよ」
「むむっ…じゃ、じゃあっ夕方まで居させて!!」
「無理。俺は寝たいんだっつーの」
こいつ居たら絶対うるさい。つまり、寝れない。
昨日は咲也の話に付き合わされて寝不足だってのに、こいつの話まで聞いて貴重な睡眠時間を取られたくないんだが。俺は。
「静音のとこ行ってこいよ。あいつ暇だって絶対」
「ケチケチいっちー!!」
「ケチでもなんでもいい。帰れ」
バタン。
押し出し、しばらくの間ドアの向こうから文句を言う声が聞こえていたが、足音と共にそれも消えていった。
やっと帰ったか…。
また自分の部屋に戻り、寝そべる。
もう夕方まで寝…ピポピポピピピピポーン!
………また帰ってきたのか?それとも客か?
まぁ、客ってのはありえないし…無視だな。
ピポピポピポピポピンポーン………
しつこい。
『一ノ瀬さーん!いらっしゃらないんですかー?お届け物ですよー?』
どうやら宅配だったらしい。
なんてタイミングで来やがるんだ。
重い体を起こし、玄関へ。
開けた瞬間、後悔した。
「やっぱいたんじゃん。お邪魔しまーす」
靴を脱ぎ、すたすたと歩いて入っていく。
振り返り、首を傾げ「どうしたの?」と尋ねられた。
…いや、どうしたのじゃねぇし。
「次はお前か。なんなんだ」
「次?へ?なんのこと?」
眉間にシワを寄せ考え出す、双子の片割れ。
弟のほうの稜哉。

