早速、連れて行かれた場所はキッチン。
冷蔵庫から次々に出されていく材料。
まさか……
「さてと…双子に余った材料貰ってたんですよね。とりあえず、小さいケーキなら作れますよ」
「スポンジは?」
「スポンジはもうあるんで」
「じゃ、いいな。お前、作ってみろよ」
そう言って私の前に生クリームのもとと、えぇっと…グラニュー糖?
それにボール、泡立て器を出された。
つまり、私に生クリームを作れと。
「作ったことないから分からないんだけど…」
「俺が教えてあげますから」
悠くんの指示通りに作業を行っていく。
細かいところまで色々と教えてくれて…人間レシピとでもいったようだ。
柊也は呑気に欠伸をしながら見ている。
「………全然、泡が立たない」
「下手くそ」
「意外に不器用ですね…静音先輩」
呆れられてしまった。
本当に料理は苦手なんだよね。
卵焼き作っても形が凄く酷くなっちゃうし。
味もそこまでおいしくないし……なんか悲しくなってきた…。
「いいですか?こうやって……混ぜればいいんですよ」
後ろから手を持ち、一緒に回してくれる。
なっ…なんかこの体勢って半分抱きしめられてる感じで恥ずかしいんだけど……!!
「…聞いてます?人の話」
「えっな、何?」
「こんなふうになればもういいんですよ。混ぜすぎも駄目」
「そっそそ、そうなんだ!!」
悠くんは全く気にしていないみたいだけど、もう私的にはこの体勢は限界。
吐息とかかかってるし…!

