バイブ音が聞こえると携帯を開き「よし」と頷く仁。
「んで、対決してもらう」
「対決?」
「あぁ。ただ開くだけじゃ楽しくねぇだろ?」
つまり、仁が言いたいことはこうだ。
出店を開き、他の出店と売り上げで対決。
勝ったチームは何かが貰える、そんなありきたり対決。
「とりあえず、今のところは12ぐらいは参加する」
「12も!?」
「まだ少ないほうだと思うが」
学園祭に比べれば全然少ないほうだけど。
夏フェスは参加自由だから来ない人とかも結構いるだろうし。
受験がある3年生とか。
「まぁ、安心しろ。優勝しろとは言わねぇ。とりあえず嵐達に勝てばいい」
「え。嵐ちゃん達って…参加するの!?」
黒崎嵐ちゃん。
春頃にお世話になった不良ちゃんである。
私ですら結構な噂を聞くぐらいの不良女子だ。
最初は柊也並みに無愛想な子だったけど、実は今はあれから仲良くなった。
するとちょっと天然な人懐っこい子だった。
クールさは抜けてないけど。

