入って来たのは、柊也と円さん。
なんですか、この組み合わせ+状況は。
柊也が円さんの手首を掴んで引っ張って来た感じ。
女の子の手首をあの柊也が掴んでくるとはっ…!!
やっと女嫌いも直ったのだろうか。
「お前からあいつに話したら?」
「えっ…えっと……」
「ん?何?どうしたの?」
円さんを私の前に出すと、中西くんの隣のいつもの場所に腰を下ろした。
中西くんは状況が掴めないまま、呆然としている。
「あの、月森くんに会えません…でした」
「え。嘘っ!?」
「それで…」
「何なに?円ちゃん、成とどういう関っ」
言い終わる前に中西くんの口を手で押さえる柊也。
今、話をややこしくされたら困るもんね。
「続けて」
「そ、それで、今日また行こうと思ったんですが、お父さんが…」
円さんのお父さんは、円さんが事故にあったのは月森くんのせいにしているらしく、「会うな」と言われたらしい。
それで、迎えに来たお父さんと言い合っていた時にちょうど柊也が来た、と。
ということは、柊也は部活をサボって帰ろうとしていたって事だ。
まぁ、今はそのおかげで逃げてここまで来たみたいなんだけど。
「すみません。浅井さんと一ノ瀬くんと安部さんはいますか?」
「仁?…と」
「あ…お父さん……」
仁と一緒に部室に訪れたのは円さんのお父さんだった。

