放課後になると、中西と静音は月森の家へ向かった。
「誰か来たらちゃんと話を聞いてあげてよ?」と何度も静音に言われ、おとなしく部室で待機。
18時になったら帰っていいとか言われたけど、なげぇよ。
あと1時間半はある。
つーか、俺が話聞いてやってどうしろと。
「あ、あの…ここ、なんでも話を聞いてくれると教えてもらって……あれ?」
こういう時に限ってなんで来る。
「えと…確か同じクラスの……一ノ瀬くん」
「……ん」
ドアから顔を覗かせたのは転校生の安部円だった。
おそるおそるという感じで部室へと入ってくる。
キョロキョロと周りを見て首を傾げた。
「一ノ瀬くん1人で部活をしているんですか?」
「いや」
1人でこんな部活をやろうなんて思うわけがない。
ってことはまぁ、静音が変人ということだな。
「で?何か用あんの?」
「えっはい」
「そこ座れば?」
頷いて「依頼人専用」と紙に書かれ、それが張られているソファに座る。
依頼聞いて…俺はどうすればいいか分からねぇけど、とりあえず聞けばどうにかなるだろう。適当に。

