校門を出ると、先程月森くんを迎えに来ていたメイド服を着た人が立っていた。
コスプレ?はたまた、本当にメイド?
っていうか、本当にメイドを雇ってる家なんてあるんだろうか。
「鞄をお持ち致します。姫」
そう言い、手を前に出すメイドさん。
私と柊也と中西くんは、お互いに顔を見合わせた。
一応、後ろを振り向いて見たものの、誰もいない。
「…だってよ、中西くん」
「おーそっか。おおきに…ってちゃうやろ!俺、女やあらへんしっ!!」
「「「おー。パチパチパチ」」」
「おー。パチパチパチって何感動しとんねん…」
「さすがでございます。にっしー」
「その呼び方やめへん?凪ちゃん」
中西くんをにっしーと呼ぶメイドさんは凪(ナギ)というようだ。
うん。見た感じ、ピッタリな名前の気がする。

