私とゆいちゃんが走り出してすぐ、野球部もバトンタッチ。
私はゆいちゃんを抜いてそのまま全力疾走しようとした時…
「…チッ」
「きゃっ!!?」
そんな声が聞こえて振り向くと、ゆいちゃんは派手に転んでいた。
その横を走っていく野球部。
普通は私もお構いなく走るところなんだろうけど……やっぱりできない。
「大丈夫!?ゆいちゃん!!」
私がゆいちゃんのところへ駆け寄ると、ゆいちゃんは顔をあげる。
「は…はい……」
「立てる?」
「私は大丈夫ですからっ…静音さんは走ってください!」
そう言ってゆいちゃんは立つけど、ガタガタと足が震えている。
『近くで人が困ってたら、絶対に助けてあげること』
この言葉を覚えている限り、敵だろうがなんだろうが、場違いだろうが、関係なくても…
私は困っている人を助ける。
そうあの日から決めていたから…。

