キョロキョロ見渡すがやっぱりいない。
…まさかサボり……?
「静音ー」
「ん?」
茜が指さす方を見ると、咲也くんが軽く手を振っていた。
そっか。咲也くんに聞けばいいのか。
バレないように、口パクで話す。
「しゅ・う・や・は?」
「お・お・か・ら・う・る」
え。おおからうる?
凄く意味が分からないんだけど。
「お・お・か・ら・う・る・って・な・に?」
私がそう言うと、咲也くんは目を細めて首を傾げた。
伝わってないのかな。
咲也くんは何か納得したのか、手を叩く。
「ご・ご・か・ら・く・る・で・す」
ごごからくる……午後から来る…なるほど。
っていうか、どうして午後から?
体育祭なのに。
「ど・う・し・て?」
「だ・る・い・と・か」
だるいって……おい。
まぁ部活動リレーは午後からだからいいけど…。
自分のチームのには出なくていいのか、柊也。

