下駄箱まで向かう途中、隣に並ぼうとすると即座に離れていく柊也。
なんて失礼な奴だ。
「柊也」
「何?」
「これ、鈴菜から」
私は鈴菜から預かっていたブレスレットを見せると、柊也は興味なさそうな顔をしていた。
「女の作ったもんなんざいらねぇよ」
期待というわけではないが、予想通りな台詞を言う柊也はなんだかさすがだ。
確か海…だったっけ?
鈴菜が言っていたように、柊也に言ってみよう。
「受け取らなかったら海…って鈴菜が言ってたんだけど」
「う…み……」
柊也は嫌そうな顔をすると、私の手からブレスレットを取った。
「貰ったからいいだろ……」
「う、うん……?」
何がいいのやら分からないけど、海は効果的だったようだ。
実は言うと、私も海は苦手だったりする。
理由は泳げない。それだけ。
怖いとかそういうのはないんだけどね。

