声の主は柊也。
寝ぼけてるのか、目を擦りながら私の手元を見ている。
「あ、柊也。起きた?」
「…チョコ……」
「え?うん。チョコ」
チョコ好きだったのは本当だったのかな。この反応は。
匂いで起きた感じだったし……そもそも匂いで起きるってのは凄いんだけど。
「俺にく…れ……」
「欲しいの?」
「うー……ん…」
まだ眠たいのか、カクカクとなりながら話す柊也。
な、なんか、可愛い…柊也のくせに。
「はい。あげるから寝るか食べるか、どっちかにしたら?」
「…………」
無反応…というか、寝ている。
どんだけ眠かったんだろう。
チョコ…もう、私が食べてもいいんだろうか。

